ダークサイドスキル/木村尚敬
本作はブライトサイドスキルを①論理的思考、②財務会計知識・スキル、③プレゼンテーションスキル、④資料作成スキルとし、ダークサイドスキルを①人や組織に影響を当て、動かす力、②空気を支配する力、③人を見極める力、④厳しい意思決定を断行できる力と位置付けている。
正直な話、1000円以上も出して得るものはなかった。
7つのスキルは
1.思うように上司を操れ
2.KYな奴を優先しろ
3.「使える奴」を手なずけろ
4.堂々と嫌われろ(自分の中の「下世話な欲望」を知る)
5.煩悩に溺れず、欲に溺れろ
6.踏み絵から逃げるな
7.部下に使われて、使いこなせ
良品計画の社長松井忠三さんのお話があったりするのは興味深かったが、わざわざ買ってまで得る知識ではないように思う。
言行一致することや、親しみやすさと敬意は両立しない、といった部分は勉強になった。今後自分が上司になるうえで、ドンと構えることは大事だとおぼろげながら思っていたが、こういうところで(言行一致)部下は見ているのかとハッキリと分かったことは収穫だと思う。
通常働いていればおぼろげながら分かることが明文化されている1冊。しかし、上司がこれを読んで勉強になった、と思うのであれば非常に困る。根回しも含め、本書に記載された内容は最低限踏まえておかなければいけないスキルのように思う。